五常のインパクト

Our Impact

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数人の従業員とともに織物工場を経営しているカンボジアMAXIMAの顧客 / Taejun Shin

融資・送金顧客数 (2023年3月時点)

1.8 million

展開国: カンボジア、インド、スリランカ、ミャンマー、タジキスタン

96%

女性の顧客割合

86%

農村部の顧客割合

44%

はじめて金融サービスを
利用する顧客の割合

AUM
Portfolio-overview

図1 運用資産残高とPortfolio Overview

業務システムのデータを集計すると、当社の顧客の多くは、零細企業であることがわかりました。彼らの所得は、世界銀行による国際貧困ラインのひとつである1人当たり1日6.85ドル(PPPベース)を、最大で三割ほど上回ります。このことから、当社の顧客は、いわゆる最貧困層ではないものの、不安定な収入に苦しみ、例えば家族の病気や、あるいは災害などのショックを吸収する余裕を持たない、貧困に陥りやすい階層に属していることがわかります。

五常は、R&Dを通じて、これらの一般的な営利企業からは十分な金融サービスを享受できない人々の生活を向上させる革新的なソリューションの研究に取り組んでいます。さらに、創業者の慎が2022年2月に設立した一般財団法人五常も、助成金の提供を通じて極度の貧困層に対する金融包摂に取り組みます。

私たちはこれからも、より多くの人々に金融サービスを届け大きなインパクトを実現するために最大限の努力を惜しみません。

ご関心のある方は、ぜひこちらからインパクトレポートをダウンロードしてください。

現場の声

Stories From the Field

Stories From the Field

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工房で縫製をするRohiniと従業員 / Sejaya

起業へのインスピレーション

Inspiration for enterprise growth

Inspiration for enterprise growth

Rohini Welikalaは、スリランカのパートナーであるSejayaの顧客です。彼女は自宅で小さな食料品店を経営しており、複数のマイクロファイナンス機関からの融資を利用して、日々の生活を補っていました。
2016年、Sejayaからの融資を受けてミシンを購入し、衣料品メーカー向けにスカートやブラウスの製造・販売を行う縫製事業を開始しました。それ以来、Rohiniは融資を活用して事業を拡大し、縫製事業を5人の従業員を雇用するまでに成長させ、また食料品事業では小さな店舗を持つまでに至りました。
事業の成長に伴いRohiniの収入も増え、自宅の改築や息子の教育費、更には結婚費用までも賄えるほどになりました。加えて、従業員も収入を得ることで、彼らの子どもたちにも教育を受けさせることができるようになりました。Rohiniは引き続き、事業の成長を目指しており、いつか息子達に後を継いでもらいたいと考えているそうです。

事業の可能性を引き出す

Unlocking business potential

Unlocking business potential

Daw Soe Soe Marと夫は、ミャンマーで小さな事業を営んでいますが生活費を賄うのがやっとでした。五常のパートナーであるMIFIDAからの融資を受けて事業に投資し、一生懸命に働いてきました。今は、温かい料理やサラダ、お茶を提供する素敵なレストランを営業しています。事業が軌道に乗って、子どもたちに よい教育を受けさせ、地域のコミュニティにも馴染むことができるようになりました。

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Kin Machはローンで衛生環境が改善しました / Maxima

衛生設備の改善

Enabling creative business ideas

Enabling creative business ideas

Kin Machは、カンボジアのコンポンチャム州コンミア地区にあるプレアククルオ村に、理容師の夫と縫製工場で働く二人の子どもと一緒に暮らしています。KinMachは、ライススープの販売で生計を立てています。

毎朝5時に起きて市場へ通い、家族用とライススープ用に、30分かけて湖から生活用水を汲むので、お店を開ける時間を遅くせざるを得ません。またKin Machの家にはトイレがないため、遠くまで歩いて、森で用を足していました。洪水が起こりやすい地域に住んでいるので、特に雨季には大変な思いをします。また森には毒蛇も発生し、いつも家族が心配でなりません。毎年の医療費は家計を圧迫していました。

2019年、MAXIMAが提供する金融サービスを知ったKin Machは、600ドルの融資を受けてポンプ付き井戸を設置し、トイレをつくりました。生活環境が改善したことで、ライススープ店の開店時間を早めることができ、月に200ドルだった収入は550ドルに増えました。子どもたちは、より健康的になり、以前より働く時間も増えたといいます。また貯蓄もはじめ、新しい家と店舗を建てたいと考えています。

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