July 31, 2025

五常・アンド・カンパニー、インパクトレポート(2025年7月)を発行

五常・アンド・カンパニー株式会社(代表執行役CEO:慎泰俊、本社:東京都渋谷区、以下、「五常」)は、インパクトレポート(2025年7月)を発行しました。

インパクトレポートは、五常の活動の成果と創出したインパクトをステークホルダーに伝えることを目的として発行しています。本レポートではグローバル展開に焦点を当て「世界中に金融包摂を届ける」という五常のミッションの進捗を共有します。

インパクトレポート(2025年7月)の主なハイライト:

  • 五常の事業展開国は前年の5カ国から14カ国へと拡大し、2025年3月末時点のグループおよび主な投資先の総顧客数は340万人となりました(前年比42%増)。
  • 展開国の広がりに伴い、顧客の属性にも変化が見られました。2025年3月時点で、女性が73%、農村部居住者が67%を占めており、前年より若干減少しています。
  • 今期はアフリカおよびジョージアに参入しました。南・東南アジア、中央アジア・コーカサス、サブサハラ・アフリカの各地域におけるマイクロファイナンスの多様な現状を、現地の視点や顧客の声を通じて紹介しています。
  • 成長を支えるため、組織基盤の強化にも取り組みました。2025年1月にはB Corp™認証を取得し、社会的・環境的な取り組みへのコミットメントを改めて示しました。また、これまでの現場での学びをもとに、顧客インパクト・フレームワークを刷新しました。
  • 本レポートでは、顧客、社員、経営陣の声も掲載し、私たちの価値観や活動、インパクトの全体像を多角的に伝えています。

インパクトレポート・ウェビナーのご案内
インパクトレポートについて詳しく紹介するウェビナーを、8月25日(日本語)および9月2日(英語)に開催いたします。本レポートのハイライトを中心に、各地域における事業の様子や、新たに策定した顧客インパクト・フレームワークについて紹介します。皆さまのご参加をお待ちしております。

【日本語ウェビナー】

日付: 8月25日(月)
時間: 12:00-13:00(日本時間)
参加登録:こちら
パネリスト: 
• Cheriel Neo (Head of Impact)
• 田中 はる奈 (Head of Corporate Planning & PMI)
• Marco Giancotti (System & Knowledge Team Lead) 
• 松村 葉子 (Legal & Compliance Manager)

【英語ウェビナー】

日付: 9月2日(火)
時間: 18:00-19:00 JST / 11:00-12:00 CEST
参加登録:こちら
パネリスト: 
• Mamadou Cisse (Baobab Senegal, Country Manager) 
• Shoira Sodiqova (Bank Arvand, Chairperson)
• Arya Murali (Gojo, Impact Lead)
• 田中 はる奈 (Gojo, Head of Corporate Planning & PMI)

July 18, 2025

五常・アンド・カンパニー、債券・ローンおよびエクイティ調達に対応した、初のソーシャルファイナンス・フレームワークを策定し外部レビューを取得

五常・アンド・カンパニー株式会社(代表執行役CEO:慎泰俊、本社:東京都渋谷区、以下、「五常」)は、当社が実施する社会的インパクトの創出を目的とした資金調達活動の枠組みとして、ソーシャルファイナンス・フレームワーク(以下「本フレームワーク」)を策定しましたので、お知らせいたします。

本フレームワークは、国際資本市場協会(The International Capital Market Association, ICMA)の「ソーシャルボンド原則(SBP)2023」および、Loan Market Association(LMA)、Loan Syndications and Trading Association(LSTA)、Asia Pacific Loan Market Association(APLMA)による「ソーシャルローン原則(SLP)2023」に沿って設計されており、それらに共通で定められた4つの要素(1. 調達資金の使途、2. プロジェクトの評価と選定プロセス、3. 調達資金の管理、4. レポーティング)を満たす内容となっています。グローバルで広く使われている基準で株式まで含めた資金調達に対応するソーシャルファイナンス・フレームワークの策定は本邦初の取組みとなります。

また、本フレームワーク策定にあたり、第三者評価機関であるISS Corporate Solutions, Inc.(以下「ISS」)よりICMAの定義に基づく外部レビューを受け、適格性の評価を取得しています。

尚、野村證券株式会社がストラクチャリング・アドバイザーとして本フレームワーク策定を支援しました。

本フレームワーク策定の背景と目的

本フレームワークは、包摂的な金融サービスの提供を目的とする五常の資金調達活動に対し、社会的インパクトとの関連性の明確化と透明性の向上を目指すものです。国内外における私募・公募の債券やローン等の負債性金融商品、および株式を通じた資金調達を対象としており、多様な金融商品によるソーシャルファイナンスが可能となります。

調達資金の使途と対象事業
本フレームワークに適合した調達資金は、社会的インパクトを志向する金融サービス事業者を通じた金融包摂の推進という五常の活動に沿った、以下で定められる「適格ソーシャルプロジェクト」へと充当されます。

外部評価と透明性の担保
本フレームワークの信頼性および透明性を担保するため、第三者評価機関であるISSより、ICMAの定義に基づく外部レビューを取得しています。ISSは、世界中の機関投資家や企業に対し、ESG評価、サステナビリティ開示、議決権行使支援などのサービスを提供するグローバルリーダーです。本フレームワークにソーシャルボンド原則およびソーシャルローン原則の4要素が含まれること、ならびに五常のミッションとの高い整合性を有していることを確認しています。

五常は、これからも「誰もが自分の未来を決めることができる世界」の実現に向けて、金融包摂を通じた社会的価値の創出を加速してまいります。

▼ 五常 ソーシャルファイナンス・フレームワーク
(日本語)https://gojo.co/wp-content/uploads/2025/07/Gojo_Social-Finance-Framework_Japanese.pdf
(英語)https://gojo.co/wp-content/uploads/2025/07/Gojo_Social-Finance-Framework_English.pdf

▼ ISSによる外部レビュー
(日本語)https://gojo.co/wp-content/uploads/2025/07/Gojo_Bespoke-Social_UoP_Japanese.pdf
(英語)https://gojo.co/wp-content/uploads/2025/07/Gojo_Bespoke-Social_UoP_English.pdf



ISS Corporate Solutionsについて
ISS-Corporateは、グローバルにSaaSソリューションと専門的なアドバイザリーサービスを提供しています。データと研究に基づく「Compass」プラットフォームを通じて、企業が機関投資家、規制当局、金融機関、その他の主要ステークホルダーへの発信内容を的確に把握し、適切な対応ができるよう支援します。ISS-Corporateは、データ、ツール、アドバイザリーを提供することで、企業のレジリエンス向上、市場ニーズへの対応、そしてガバナンス、報酬、サステナビリティ、サイバーリスク管理を推進しています。

五常・アンド・カンパニーについて
五常は南・東南アジア、中央アジア・コーカサス及びアフリカの14カ国で事業を展開するグループ会社及び主な投資先を通じ、途上国においてマイクロファイナンスを展開するホールディングカンパニーです。金融包摂を世界中に届けることをミッションとして、2014年7月に設立されました。2025年3月末時点でグループ会社及び主な投資先合算の顧客数は約340万人です。2025年1月に「B Corp™」認証を取得し、社会的・環境的パフォーマンスの向上に取り組んでいます。

July 11, 2025

五常・アンド・カンパニー、Renesansへの出資を通じてウズベキスタンにおける展開を拡大

五常・アンド・カンパニー株式会社(代表執行役CEO:慎泰俊、本社:東京都渋谷区、以下、「五常」)は、ウズベキスタンに拠点を置くJSC Renesans mikromoliya tashkiloti (以下、「Renesans」) の発行済株式の9.8%を新株引受を通じて取得しました。農村部の人々に、様々なチャネルを通じて有用で手頃なマイクロファイナンスサービスを提供するミッションを追求するRenesansを支援します。

Renesansは、ウズベキスタンの農村部において、女性起業家、中小零細事業者(MSME)、及び自営業者に対し、利便性が高く、手頃な価格で、かつ信頼できるマイクロファイナンスサービスを提供しています。2025年3月時点で、全国21の支店を通じて、1.4万人を超える個人の顧客にサービスを提供しており、営業貸付金は約24億円に達しています。

Renesans Chairman of the Supervisory Board
Turdikulov Jamshidbek Salimovich氏コメント
この10年間で急成長を遂げたグローバルなマイクロファイナンス持株会社として知られる五常を、Renesansの株主として迎えられることを大変嬉しく思います。今回のパートナーシップは、Renesansの18年にわたる歩みにおける新たな節目であり、両社のミッションが重なり合っているからこそ、強固な関係性を築くことが可能です。五常による出資は、何よりもRenesansが目指す方向に着実にあゆみを進めていることを示しており、今後の成長に対する大きな期待を裏付けるものです。また、五常グループがこれまで蓄積してきたマイクロファイナンス分野における豊富な経験と知見は、Renesansの活動を力強く後押しし、当社が掲げる「地方の中小零細事業者のウェルビーイングを金融支援を通じて向上させる」というミッションのさらなる推進につながると確信しています。五常の支援を受け、現在の経営陣のリーダーシップもと、Renesansはウズベキスタンにおけるマイクロファイナンスのリーディングカンパニーへ成長を遂げると期待しています。

五常 執行役CIO Sanjay Gandhiコメント
ウズベキスタンのマイクロファイナンス機関への初の出資として、Renesansとのパートナーシップを実現できたことを大変嬉しく思います。Renesansは18年にわたり、農村部に暮らす女性や中小零細事業者を支援することに注力しており、その価値観とビジョンは、五常の「世界中に金融包摂を届ける」というミッションと高い親和性があります。Renesansを支援し、サービスの提供範囲をさらに広げ、社会的インパクトを一層深めていくことを楽しみにしています。Renesansの強力な経営陣との連携によって、大きく発展の余地があるウズベキスタンのマイクロファイナンス市場に、より大きなインパクトをもたらすことができると確信しています。

温室で野菜を育てるRenesansの顧客 / Renesans

JSC Renesansについて
Renesansは、2007年7月にウズベキスタンのチルチクで設立されました。農村部の女性起業家、中小零細事業者及び自営業者に対し、利便性が高く、手頃な価格で、信頼できるマイクロファイナンスサービスを提供することを目指しています。2008年よりNational Asscociation of Microfinance Institutionsに加盟しています。

五常・アンド・カンパニーについて 
五常は南・東南アジア、中央アジア・コーカサス及びアフリカの14カ国で事業を展開するグループ会社及び主な投資先を通じ、途上国においてマイクロファイナンスを展開するホールディングカンパニーです。金融包摂を世界中に届けることをミッションとして、2014年7月に設立されました。2025年3月末時点でグループ会社及び主な投資先合算の顧客数は約340万人です。2025年1月に「B Corp™」認証を取得し、社会的・環境的パフォーマンスの向上に取り組んでいます。

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