December 23, 2024

五常・アンド・カンパニー、JSC Credo Bankへの出資を通じてジョージアに進出

五常・アンド・カンパニー株式会社(代表執行役:慎泰俊、本社:東京都渋谷区、以下、「五常」)は、JSC Credo Bank(以下、「Credo」)の 発行済株式の16.8%を取得し、ジョージアに進出しました。Credoは2017年に銀行免許を取得したジョージアで5番目の規模を有する商業銀行です。手頃な価格の金融サービスの提供を通じて中小零細事業者を支援し、より良い未来を創造するというミッションを追求するCredoを通じて、五常は中央アジア・コーカサス地域における金融包摂を推進します。

Credoは、伝統的な銀行では十分なサービスを受けることができない、農村部の零細起業家である顧客に対し、少額融資を中心とする幅広い金融サービスを提供しており、2023年12月時点の総資産は25億ラリ(約1,300億円)となっています。顧客の事業の季節性に合わせて柔軟な商品設計を行っていることもCredoの特徴です。ビジネスローン、個人向けローンに加えて、割賦払いや預金サービスを提供することで顧客のレジリエンスを高めつつ、クレジット及びデビットカードの提供を通じて、利便性の高い金融アクセスとシームレスな取引を実現しています。

Credo CEO Zaza Pirtskhelava氏コメント

このたび、五常を新たな株主として迎えることを光栄に思います。五常の参画により、Credoの事業基盤は一層強化され、デジタル化や革新的な商品提供を通じて、中小零細事業者に持続可能な金融サービスを届けるという目標の達成に向けて、さらに前進するものと確信しています。本件は、Credoの実績に対する株主の信頼と今後の成長可能性を示すとともに、金融包摂と環境・社会へのポジティブなインパクトを推し進める画期的な取り組みとなるでしょう。

五常 代表執行役 慎泰俊コメント

Credoとこうしてパートナーシップを組み、ともに世界中で金融包摂を拡げていけることを大変うれしく思います。Credoはこれまでジョージアの農村部において金融包摂をひろげるために極めて重要な役割を果たしてきました。同社の成長と発展をさらに支援していきたいと考えています。

少額融資で養鶏場を経営するジョージアの女性 / 慎泰俊


JSC Credo Bankについて

Credoは、ドイツのAccess Microfinance Holding AG、オランダのTriodos Investment Management BV、フランスのProparco、そして日本の五常など、国際的な社会的インパクト投資家および開発金融機関が出資する、ジョージアで 5番目の規模を有する商業銀行です。「手頃な金融サービスを提供することで、ジョージアの中小零細事業者とその従業員を支援し、より良い未来を創造すること」をミッションとして掲げ、94の拠点を通じてジョージア国内に広く展開し、48万人以上の顧客に質の高い革新的な金融サービスを提供しています。

五常・アンド・カンパニーについて

五常は、東南アジア、南アジア、中央アジア及びコーカサス、アフリカの13カ国で事業を展開するグループ会社及び主な投資先を通じ、途上国においてマイクロファイナンスを展開するホールディングカンパニーです。金融包摂を世界中に届けることをミッションとして、2014年7月に設立されました。2024年3月末時点で1万人を超えるグループ従業員を擁し、グループ会社及び主な投資先合算の顧客数は240万人を突破しました。

November 14, 2024

五常・アンド・カンパニーにAlmira Zejnilagic氏、Kshama Fernandes氏、川城瑛氏の3名が新たな社外取締役として参画。また、Sanjay Gandhi及び堅田航平が執行役に就任

Almira Zejnilagic氏、Kshama Fernandes氏、川城瑛氏の3名が新たに社外取締役として参画しコーポレート・ガバナンスを強化
五常・アンド・カンパニー株式会社(CEO:慎泰俊、本社:東京都渋谷区)は、Almira Zejnilagic氏、Kshama Fernandes氏、川城瑛氏の三名が社外取締役として参画したことをお知らせいたします。これにより当社の取締役会は8名体制となり、うち社外取締役7名、女性比率50%とガバナンスとダイバーシティがさらに強化されました。

Almira Zejnilagic氏は20年にわたりリスクマネジメント及び危機管理の分野でアドバイザー、取締役、経営陣等を歴任しました。直近では、急成長中のグローバルWeb3金融サービス企業で管理職を務め、それ以前は、FTI Consultingのパートナーとして、ヨーロッパ、中央アジア、アフリカにおけるリスク調査業務を10年にわたりリードしました。また、世界経済フォーラムのYoung Global Leaderにも選出されています。

Kshama Fernandes氏はインドの金融市場とインパクト投資分野における第一人者です。また、伝統的な金融サービスへのアクセスが制限されている人々や企業と資本市場の投資家をつなぐ金融機関であるNorthern Arc Groupの副会長も務めています。彼女の30年にわたる資本市場、リスクマネジメント、ストラクチャード・ファイナンスの専門知識と、過去15年間にわたり注力してきたインドにおける金融包摂の知識が五常にさらなる躍進をもたらしてくれると確信しています。

川城瑛氏は日本及びアメリカイリノイ州の両地域において資格を有する弁護士です。現在、東京の法律事務所サウスゲイトのパートナーを務めています。 主な専門分野は、国内及びクロスボーダーのM&A、ベンチャーキャピタル投資及び証券規制です。また、東京証券取引所上場部への出向経験があり、開示規制に関する深い知識を有しています。

Kshama Fernandes氏は参画にあたり以下のコメントを寄せています。

「社外取締役として五常に参画できることを大変嬉しく思います。世界中に金融包摂を拡大するという五常のミッションは、非常に刺激的であり、私個人の理念や目標と深く共鳴しています。私はインドのNorthern Arc Groupでの業務を通じて、金融は、恵まれない人々が自分の人生をコントロールし、自分の運命を切り開くための強力なツールとして使うことができるということを目の当たりにしました。このような、世界が直面する最大の問題のひとつに、最善のアイデアをもって取り組むことで、初めて持続可能な進歩がもたらされると信じています。献身的で幅広い才能を持つチームを有する五常とともに、金融包摂の旅を続けられることを嬉しく思います。」

Sanjay Gandhi、堅田航平が執行役に就任
五常は、共同創業者兼Chief Investment Officer(CIO)であるSanjay GandhiとChief Financial Officer(CFO)である堅田航平が、執行役に就任したことをお知らせいたします。

Sanjay Gandhiは、2014年にCIOとして五常を共同創業し、Investment Departmentを率いています。2003年にマイクロファイナンス業界に入り、以来、29カ国で約125のマイクロファイナンス機関の格付けと評価を実施し、400以上の格付けレポートを承認しました。世界銀行、ADB、UNDP、Cordaid、Mercy Corpsなどの案件を担当し、マイクロファイナンス分野における豊富な経験を積んでいます。

堅田航平は、財務及び経営管理における20年以上の豊富な経験を持ち、五常では2019年からCFOとしてファイナンス業務を統括しています。 学生時代にバングラデシュのNGOにおける長期インターンを通じてマイクロファイナンスと出会いました。大学卒業後は、モルガン・スタンレー証券会社にてキャリアをスタートし、その後Och-Ziff Capital Managementにて資産運用業務に携わりました。ライフネット生命保険の上場を主導したのち、2014年、スマートニュースに入社しコーポレート部門の責任者として資金調達と経営管理の両面で重要な役割を果たしました。

堅田航平は就任にあたり以下のように述べています。

「2019年に入社して以来、CFOとして様々な形の資金調達に挑戦すると同時に、ガバナンスや内部統制の強化を通じた持続可能な成長基盤づくりに取り組んできました。この場を借りて、当社の成長を支えてくださった多くの株主やレンダーの皆さまに、心より感謝申し上げます。今後も引き続き、世界中から集まった心強い仲間たちとともに『民間版の世界銀行』を目指し、一歩一歩着実に前進してまいります。皆さまのご支援を引き続きよろしくお願い申し上げます。」

Arnaud Venturaが代表執行役に就任
併せて五常は、執行役のArnaud Venturaを代表執行役に選任いたしました。これにより、代表執行役2名(慎泰俊、Arnaud Ventura)と新たに就任した執行役2名(Sanjay Gandhi、堅田航平)の計4名を中心に経営執行を行うこととなりました。

この新たな経営体制のもとで、金融包摂を世界中に届けるというミッションを達成し、グループの成長をさらに加速させて参ります。


五常について
五常はアジア及びアフリカの12カ国で事業を展開するグループ会社を通じ、途上国においてマイクロファイナンスを展開するホールディングカンパニーです。金融包摂を世界中に届けることをミッションとして、2014年7月に設立されました。低価格で良質な金融サービスを50カ国に届けることを目指しています。2024年3月末時点で1万人を超えるグループ従業員を擁し、グループ合算の顧客数は240万人を突破しました。

October 24, 2024

民間版の世界銀行を目指す五常・アンド・カンパニー、175億円のシリーズFラウンド資金調達を完了。併せて、国内金融機関6社より159億円のデット調達を実施

五常・アンド・カンパニー株式会社(代表執行役:慎泰俊、本社:東京都渋谷区)は、合計175億円のシリーズFラウンド資金調達を完了し、2014年7月の創業からの累計資本調達額は465億円となりました。また、これと併せて、株式会社三井住友銀行や株式会社みずほ銀行など6社の国内金融機関より、五常及びグループ会社向けに合計約159億円のデット調達(コミット型シンジケートローンを含む)を実施したことをお知らせします。

合計175億円でシリーズFラウンド資金調達を最終クローズ。特定投資家私募、国内クロスオーバー投資家3社による出資など、新たな資金調達手法を積極的に開拓。

五常は、2024年9月までの間に合計175億円のシリーズFラウンド1資金調達を完了しました。この中には、特定投資家向け銘柄制度(J-Ships)2を活用し、野村證券株式会社を通じて、本年3月に国内の個人投資家を中心とした特定投資家から調達した約50億円も含まれています。

また、本ラウンドでは、日本を代表する機関投資家であるアセットマネジメントOne株式会社3、レオス・キャピタルワークス株式会社4、及び三井住友トラスト・アセットマネジメント株式会社5がそれぞれ運用を開始したクロスオーバー・ファンド6による、初の未上場株投資先として当社を選定いただきました。

加えて、海外からは台湾の海外援助専門機関であるInternational Cooperation and Development Fund、サステナビリティと気候変動ソリューションに特化した台湾のベンチャーキャピタル Hungchi Capital Co. Ltd.、国内外のミドル・レイトステージ投資に特化した独立系運用会社HiJoJo Partners株式会社、三井住友信託銀行株式会社のインパクト投資部門、大和ハウスベンチャーズ株式会社、合同会社富士通ベンチャーズファンド、いわぎん未来投資株式会社、株式会社山陰合同銀行、NOW株式会社、株式会社エービーエフキャピタルなどの新規機関投資家及び複数の個人投資家の参画に加えて、既存株主である、ACA Investments Pte. Ltd.、株式会社丸井グループ、CAPITAL X株式会社、HFAキャピタル株式会社、株式会社QRインベストメント、15th Rock Fund 2号投資事業有限責任組合、株式会社サムライインキュベート、GMO VenturePartners株式会社、DIMENSION株式会社による追加投資も実現しました。

シリーズFラウンドで調達した資金は、インドやタジキスタンを中心とした既存グループ会社の成長に向けた財務基盤強化とデジタル化の推進、アジア・アフリカ地域において金融包摂に取り組む事業者への出資等に充当します。この一環として、先日、アフリカ最大級のマイクロファイナンスグループであるBaobab Groupへの出資を通じてアフリカに進出したことを公表しています

シリーズFラウンドと並行して約159億円の借入を実施。デット調達手段の多様化がさらに進展。

五常は、エクイティ調達と並行して、デット調達手段の多様化と調達コストの最適化に取り組んできました。その結果、あらたな取り組みとして、3月に三井住友銀行をアレンジャー兼エージェント、株式会社北國銀行及び株式会社東日本銀行を参加金融機関とする40億円のコミット型シンジケートローン契約を締結しました。また、4月にはみずほキャピタル株式会社が運営するみずほベンチャーデットファンド投資事業有限責任組合より無担保普通社債の引受を通じて10億円(借入期間3年)、8月に株式会社福岡銀行よりタームローン2億円(借入期間3年)の調達も実施しています。

五常は、日本において調達したデットの転貸(親子ローン)等により、途上国のグループ会社の負債調達を直接的にサポートするほか、グループ会社とレンダーの間の関係強化や信用補完などのデット調達支援等も行っています。この結果、8月にはインドのグループ会社向けに昨年に続いて三井住友銀行から約90億円、借入期間約2年半のソーシャルローンが実行されました。また、9月にはインドのグループ会社向けにみずほ銀行から約17億円、借入期間約2年半のローンが実行されました。

今後も、資金調達の多様化や調達コストの最適化を通じ、持続的な成長と金融包摂の拡大に取り組んでまいります。

1. F種、F2種、F3種の各優先株式を発行
2. 制度の詳細等については野村證券株式会社のニュースリリースをご参照ください。
3. アセットマネジメントOne株式会社がインベストメントアドバイザーを務めるOne-Premier Luxembourg Master SA SICAV-RAIF Crossover Capital Master Fundを通じた出資
4. レオス・キャピタルワークス株式会社が運用する公募投資信託からの出資
5. 三井住友トラスト・アセットマネジメント株式会社が運用する投資信託(私募)からの出資
6. クロスオーバー投資家またはクロスオーバー・ファンドとは、上場株式と未上場株式の両方に投資する機関投資家を指します

五常・アンド・カンパニーについて

五常はアジア及びアフリカの12カ国で事業を展開するグループ会社を通じ、途上国においてマイクロファイナンスを展開するホールディングカンパニーです。金融包摂を世界中に届けることをミッションとして、2014年7月に設立されました。低価格で良質な金融サービスを50カ国に届けることを目指しています。2024年3月末時点で1万人を超えるグループ従業員を擁し、グループ合算の顧客数は240万人、連結営業貸付金は1,200億円を突破しました。

ビジョン: 誰もが自分の未来を決めることができる世界
ミッション: 金融包摂を世界中に届ける
長期目標: 低価格で良質な金融サービスを50カ国に届ける
本社所在地: 東京都渋谷区
代表執行役: 慎泰俊
設立日: 2014年7月4日
問合わせ先: info@gojo.co
会社HP: https://gojo.co

October 4, 2024

五常・アンド・カンパニー、Baobab Groupへの出資を通じてアフリカに進出

五常・アンド・カンパニー株式会社(以下、「五常」)は、アフリカ最大級のマイクロファイナンスグループであるBaobab Group*(以下、「Baobab」)の発行済株式の16.4%を取得しました。Baobabは、ブルキナファソ、コンゴ民主共和国、コートジボワール、マダガスカル、マリ、ナイジェリア、セネガルのアフリカ7カ国に拠点を有しています。五常のアフリカ大陸における初の出資であり、五常は同地域における有用かつ手頃な金融サービスへのアクセスを強化し、世界中で金融包摂を推進します。

「中小零細事業者の金融包摂と持続可能な成長を加速させる」というミッションを掲げるBaobabは、中小零細事業者向けの1,000ユーロ以下の少額融資から、最大30万ユーロのビジネスローンまで、多様な金融商品を提供しています。Baobabは、融資に加えて、預金、決済、保険等の包括的な金融サービスを提供しています。Baobabのモバイルアプリを通じて、顧客はデジタル・ナノローンの申し込み、送金、ローン返済記録の確認を簡単に行うことができます。 2023年12月時点で、Baobabは約46万人の顧客**にサービスを提供しており、営業貸付金は約8億3,000万ユーロとなっています。

BaobabのCEO Philip Sigwart氏コメント

Baobabは、五常を当社の株主として迎え入れたことに大きな喜びを感じています。私たちが共有するビジョンと価値観によって、アフリカ大陸全域における金融包摂がさらに進展すると確信しています。

五常のManaging Partner Arnaud Venturaコメント

五常はBaobabの長期的なパートナーとして、アフリカ大陸における拡大と、それを可能にする多様な資金源へのアクセスをサポートし、より多くの顧客にサービスを提供していきます。

*グループ持株会社であるBaobab S.A.Sの株式を取得

**顧客数は、過去1年にBaobabの口座を利用して取引を行った中小零細事業者数


Baobabについて  

Baobabは、アフリカ最大級のマイクロファイナンスグループであり、7つの子会社を通じて、2023年12月時点で約46万人の中小零細事業者に金融サービスを提供しています。Baobabは、データとデジタル技術を活用することで、アフリカ新興市場の中小零細事業者へのリーチを拡大し、小口融資、預金、決済などの金融サービスを展開しています。4,800人の従業員とともに、伝統的な銀行が十分にサービスを提供していない人々の金融アクセスを拡大し、より利用しやすく、包括的で透明性の高い金融サービスの提供に取り組んでいます。

五常について

五常はアジア及びアフリカの12カ国で事業を展開するグループ会社を通じ、途上国においてマイクロファイナンスを展開するホールディングカンパニーです。金融包摂を世界中に届けることをミッションとして、2014年7月に設立されました。低価格で良質な金融サービスを50カ国に届けることを目指しています。2024年3月末時点で1万人を超えるグループ従業員を擁し、グループ合算の顧客数は240万人を突破しました。

September 9, 2024

五常・アンド・カンパニー、インパクトレポート(2024年8月)を発行

五常・アンド・カンパニー株式会社(代表執行役:慎 泰俊、本社:東京都渋谷区、以下「五常」) は、インパクトレポート2024年8月(以下「インパクトレポート」)を発行しました。

日本語版:インパクトレポート(2024年8月)

英語版:Impact Report (2024 August)

五常は、マイクロファイナンス機関をはじめとする、社会的インパクトを志向する事業者を買収または設立し、その成長を通じて金融包摂を実現します。カンボジア、スリランカ、ミャンマー、インド、タジキスタンの5カ国に9社のグループ会社*を有しており、2024年3月末時点で、グループ合算の顧客数は240万人となっています。顧客の9割超は女性であり、5人のうち4人は農村部で暮らしています。


金融包摂とは

今年度は、五常が実現しようとしている金融包摂のあるべき姿について、これを構成する顧客へのアクセス、サービスの質、そして適正な価格に焦点を当てて考えます。マイクロファイナンスの成果を顧客の収入の増加だけでとらえるのではなく、顧客への貢献を「金融サービスを通じて顧客がお金を上手にやりくりし、目標を達成するための良質な選択肢を増やすこと」であると考え、五常グループはよりよいサービスをより多くの顧客に届けることに取り組んでいます。

過重債務を理解する

マイクロファイナンスの成功事例に加え、ネガティブな影響としての過重債務問題についても掘り下げます。過重債務を引き起こす要因は複雑です。審査プロセスとモニタリングを経てもなお、顧客が過重債務に陥ってしまうケースをゼロにすることは容易ではありません。五常グループは、過重債務により顧客が抱える困難を理解し、過重債務を防ぐための様々な取り組みを行いながら、延滞が発生した場合には顧客保護に関するガイドラインを遵守した対応を行っています。

ソーシャル・パフォーマンス・マネジメント(SPM)

過重債務問題に対して、SPMが果たす役割はより一層重要になっています。SPMは、金融サービス事業者の社会的責任を浸透させることを目的としています。SPMの国際的なフレームワークに則ったSPI監査の実施や、格付機関からの顧客保護認証の取得など、独立した外部のベンチマークを用いて五常グループの提供する金融サービスとオペレーションの質を検証しています。

2024年3月期は、金融包摂に特化したベンチャーキャピタル事業を運営するUNLEASHの共同設立、デジタルイニシアティブ「Pasioプログラム」の始動、五常の女性社員比率の向上、温室効果ガス排出量測定の範囲の拡大といった取り組みも進展しました。中立かつ機微に触れた顧客のストーリーも掲載し、必ずしもサクセスストーリーとは言えない顧客のありのままの姿をお伝えします。

インパクトレポート・ウェビナーのお知らせ

本インパクトレポートの執筆者によるウェビナーを開催します。日本語・英語それぞれでセッションを開催しますので、是非ご参加ください。下記リンクより、参加登録をお願いいたします。

【日本語】

日時:2024年9月17日(火)19:00-20:00(日本時間)
参加登録:リンク

【英語】

日時:2024年9月19日(木)18:00-19:00(日本時間)
参加登録:リンク

五常・アンド・カンパニーについて

五常は5カ国9社のグループ会社を通じ、途上国においてマイクロファイナンスを展開するホールディングカンパニーです。金融包摂を世界中に届けることをミッションとして、2014年7月に設立されました。低価格で良質な金融サービスを50カ国に届けることを目指しています。2024年3月末時点でインド・カンボジア・スリランカ・ミャンマー・タジキスタンに1万人を超えるグループ従業員を擁し、グループ合算の顧客数は240万人を突破しました。

* 本レポートにおいては、MAXIMA、Sejaya、MIFIDA、Ananya(Prayasを含む)、SATYA(SATYA Micro Housingを含む)、AVIOM、Loan Frame、HUMO、MyShubhLifeの9社をグループ会社としています(非連結対象会社を含む)。

  • ビジョン:誰もが自分の未来を決めることができる世界
  • ミッション:金融包摂を世界中に届ける
  • 長期目標:低価格で良質な金融サービスを50カ国に届ける
  • 本社所在地:東京都渋谷区
  • 代表執行役:慎泰俊
  • 設立日:2014年7月4日
  • 問合わせ先:info@gojo.co
  • 会社HP:https://gojo.co

December 27, 2023

五常・アンド・カンパニー、2023インパクトレポートを発行

五常・アンド・カンパニー株式会社(代表執行役:慎 泰俊、本社:東京都渋谷区、以下「五常」) は、2023インパクトレポート(以下「インパクトレポート」)を発行しました。

日本語版:Gojo_ImpactReport_July2023_J.pdf

英語版:Gojo_ImpactReport_July2023_E.pdf

五常は、途上国において、マイクロファイナンス機関をはじめとする、社会的インパクトを志向する事業者を買収または設立し、その成長を通じて金融包摂を実現します。2023年3月末時点で、カンボジア、スリランカ、ミャンマー、インド、タジキスタンの5ヵ国に9社のグループ会社を有しており、融資・送金顧客数は172万世帯、融資残高は1,000億円を突破しました。顧客のうち96%が女性、86%が農村部に暮らしています。44%の顧客にとって、私たちがはじめて利用する金融サービスです。

今回のテーマは「誰が私たちの顧客なのか?」、より正確にいえば「私たちの顧客はどのような人々なのか?」です。これは、顧客の金融アクセスの拡大に取り組む一方で、所得が低く、社会的に脆弱な立場にある人々にサービスを提供する私たちにが、顧客にとって使いやすい金融商品や責任あるサービ スを設計するために極めて重要な問いです。途上国に住む人々についての話は、過度に衝撃的なものになったり、美化されたり、歪曲されていることが少なくありません。詳細な生データを用いることで、私たちは顧客を普通の人として描き出すとともに、彼女ら・彼らが日々直面する困難や機転についてより正確な姿をお伝えできるよう努めました。

ミャンマーAyeyarwady村の人々。ボートでしかたどり着くことができない郊外に暮らす。政情不安が続くなかでもその生活は変わらない / Taejun Shin

2023インパクトレポートのハイライト

「私たちの顧客はどのような人々なのか?」

私たちの主な顧客は、農村部に暮らす女性です。顧客の約80%は、小規模な農業や商売と、他の収入を組み合わせており、その所得は世界銀行の貧困ラインである1人あたり1日6.85ドル(購買力平価ベース)を最大で30%程度上回っています。極度の貧困にあるとは言えないものの、貧困に陥りやすい低所得層に属しているだろうことが推測されます。そして、おそらく生活費や、また一時的な支出等のお金のやりくりに困難を覚えており、金融アクセスを必要としていることが分かります。

家計の実態

フィナンシャル・ダイアリー調査は、低所得層の人々が、実際にどのように家計をやりくりしているのか、暮らしているのかについて知ろうとする、五常にとって最も重要な定量調査のひとつです。多大な労力を割いて作成する家計簿を通じ、私たちの潜在顧客の金融行動を詳細に把握することで、顧客のニーズと困難についてより深い理解を得ることができました。インパクトレポートでは、カンボジアとスリランカにおける調査から、いくつかのケーススタディをご紹介します。

顧客のサービス体験

今年度は自社による満足度調査に加えて、第三者機関である60 Decibels による マイクロファイナンス指数調査に参加し、顧客が私たちのサービスに何を望み、どのように生活が改善されたかについて知見を深めました。顧客のほとんどがグループ会社のサービスに全体的に満足しているものの、グローバルなベンチマークに対して改善の余地があることも分かっています。

ステークホルダーへのインパクト

五常は、社員の成長、コミュニティの繁栄、環境への配慮、投資家に対する長期的な利益の実現があってこそ、顧客にポジティブなインパクトををもたらし続けることができると考えています。今年度は、環境に配慮した事業や商品の確立に向けたロードマップを策定し、温室効果ガス(GHG)の排出量のモニタリングを開始しました。

コーポレート・ガバナンス

五常は、2021年に指名委員会等設置会社に移行しましたが、日本の会社法上の必要水準を上回るガバナンスに取り組んでおり、これからも最高水準のコーポレート・ガバナンスを追求します。今年度は、金融包摂、デジタルファイナンスの専門家であるIgnacio Mas-Ribo氏を社外取締役として選任し、スチュアート・ラザフォード氏および、木下万暁氏が退任しました。本インパクトレポートの巻末には、マイクロファイナンスの実務家であったスチュアートがメッセージを寄せています。

それでは、私たちのインパクトレポートをお楽しみください。皆さまからのフィードバックをお待ちしています。

五常・アンド・カンパニーについて

五常は5カ国9社のグループ会社を通じ、途上国において中小零細事業向け小口金融サービス(マイクロファイナンス)を展開するホールディングカンパニーです。金融包摂を世界中に届けることをミッションとして、2014年7月に設立されました。低価格で良質な金融サービスを50カ国1億人に届けることを目指しています。2023年9月末時点でインド・カンボジア・スリランカ・ミャンマー・タジキスタンに8,800名を超えるグループ従業員を擁し、融資顧客数は188万人、連結融資残高は1,100億円を突破しました(財務数値は連結6社)。

  • ビジョン:誰もが自分の未来を決めることができる世界
  • ミッション:金融包摂を世界中に届ける
  • 長期目標:低価格で良質な金融サービスを50カ国1億人に届ける
  • 本社所在地:東京都渋谷区
  • 代表執行役:慎泰俊
  • 設立日:2014年7月4日
  • 問合わせ先:info@gojo.co
  • 会社HP:https://gojo.co

November 13, 2023

民間版の世界銀行を目指す五常・アンド・カンパニー、三井住友銀行との金融包摂における協業およびベンチャー投資事業を運営するUNLEASH Capital Partnersの設立を公表

五常・アンド・カンパニー株式会社(代表執行役:慎泰俊、本社:東京都渋谷区)は、株式会社三井住友銀行(頭取 CEO:福留 朗裕、以下、「三井住友銀行」)と金融包摂における協業を目的とした覚書を締結したことをお知らせします。今後、両社は知見の共有やソリューションの共同開発等を行ってまいります。

また、五常は当社の元従業員である菅井夏樹と共同で、金融包摂領域に特化したベンチャーキャピタル事業を運営するUNLEASH Capital Partners株式会社(以下、「UNLEASH」)を設立しました。併せて、UNLEASH が組成・運営する、インドにおける金融包摂課題の解決に取り組むベンチャー投資ファンドUNLEASH 1号投資事業組合(以下、「本ファンド」)との間で出資契約を締結しました。三井住友銀行も本ファンドへの出資を決定しています。

当社は、UNLEASHの共同設立および本ファンドへの出資により、財務的リターンに加えて、デジタル技術の動向等に係る情報収集、投資・協業候補先とのネットワーク構築を図ります。

株式会社三井住友フィナンシャルグループ(以下、「SMBCグループ」)の金融包摂へのコミットメント

SMBCグループは、中期経営計画(2023〜2025年度)において、「環境」「DE&I・人権」「貧困・格差」「少子高齢化」「日本の再成長」の5つを、SMBCグループとして主体的に取り組むべき重点課題(マテリアリティ)として定め、その解決によって目指す方向性として10のゴールを設定しています。なかでも、日本やアジアにおいて、次世代を担う子どもたちへ教育・挑戦の機会を提供するなど、貧困・格差の解消に向けて取り組み、「次世代への貧困・格差の連鎖を断つ」「新興国における金融包摂への貢献」をゴールとして定めています。

UNLEASH 1号投資事業組合の概要

  • 規模:45億円 
  • 存続期間:10年間
  • 投資対象:インドを主な事業拠点とするアーリーステージ企業
  • 運営者:UNLEASH  Capital Partners株式会社
  • 出資者:金融機関、事業会社、及び個人投資家

UNLEASH Capital Partners株式会社の概要

  • ビジョン:誰もが自分の未来を決めることができる世界をつくる
  • ミッション:起業家の潜在能力を引き出すことで、金融包摂を世界中に届ける
  • 長期目標:2050年までに累計100億米ドルのリスクマネーを供給する
  • 社名について:“UNLEASH”とは解放することを意味します。リスクマネーの供給を通じたパートナーとして起業家や投資先事業の受益者が持つ潜在能力を解放する瞬間に貢献したい想いが込められています
  • インド拠点:ムンバイ、バンガロール
  • 代表取締役:菅井夏樹
  • 設立日:2023年10月5日
  • 会社HP:https://unleashcp.com  
  • 問合せ先:info@unleashcp.com

五常・アンド・カンパニーについて

 五常は5カ国9社のグループ会社を通じ、途上国において中小零細事業向け小口金融サービス(マイクロファイナンス)を展開するホールディングカンパニーです。金融包摂を世界中に届けることをミッションとして、2014年7月に設立されました。低価格で良質な金融サービスを2030年までに50カ国1億人以上に届けることを目指しています。2023年9月末時点でインド・カンボジア・スリランカ・ミャンマー・タジキスタンに8,800名を超えるグループ従業員を擁し、融資顧客数は188万人、連結融資残高は1,100億円を突破しました(財務数値は連結6社)。

  •  ビジョン:    誰もが自分の未来を決めることができる世界
  • ミッション: 金融包摂を世界中に届ける
  • 長期目標:     低価格で良質な金融サービスを2030年までに50カ国1億人に届ける
  • 本社所在地: 東京都渋谷区
  • 代表執行役: 慎泰俊
  • 設立日:         2014年7月4日
  • 問合わせ先: info@gojo.co
  • 会社HP:       https://gojo.co

October 12, 2023

民間版の世界銀行を目指す五常・アンド・カンパニー、株式会社三井住友銀行より、グループ会社に対して90億円(60百万米ドル)のデット調達を実施

五常・アンド・カンパニー株式会社(代表執行役:慎泰俊、本社:東京都渋谷区)は、株式会社三井住友銀行(頭取 CEO:福留 朗裕)(以下、「三井住友銀行」)より、グループ会社向けに、90億円(60百万米ドル)、借入期間3年のデット調達を実施したことをお知らせします。

本取引は、五常グループにとって初の日本のメガバンクからの大型デット調達となります。三井住友銀行より、グループ会社に対して、90億円(60百万米ドル)、借入期間3年のソーシャルローンが実行されました。本ローンを原資として、五常グループは主に女性の中小零細事業者に対する小口融資の提供を通じて、顧客の生計向上やエンパワーメントに取り組みます。

ソーシャルローンは、企業等が社会問題の解決に貢献する事業(以下、「ソーシャルプロジェクト」)に要する資金を調達する際に用いられる融資であり、具体的には、①調達資金の使途がソーシャルプロジェクトに限定され、②調達資金が確実に追跡管理され、③それらについて融資後のレポーティングを通じ透明性が確保されたものを指します。

途上国で金融サービスを提供する多くのマイクロファイナンス事業者にとって、資金調達コストの高さは、金融包摂を実現するための大きな課題のひとつです。米国、欧州、日本といった先進国から、低価格で良質な金融サービスへのアクセスを必要とする人々に向けて安定的に資金を送る仕組みをつくることは、私たちの重要な役割です。今後も、グローバルな事業規模とリスク分散効果を生かし、様々な資金調達手段の組み合わせを通じて、資金調達コストの最適化に取り組んでまいります。

SMBCグループの金融包摂へのコミットメント

SMBCグループは、中期経営計画(2023〜2025年度)において、「環境」「DE&I・人権」「貧困・格差」「少子高齢化」「日本の再成長」の5つを、SMBCグループとして主体的に取り組むべき重点課題(マテリアリティ)として定め、その解決によって目指す方向性として10のゴールを設定しています。なかでも、日本やアジアにおいて、次世代を担う子どもたちへ教育・挑戦の機会を提供するなど、貧困・格差の解消に向けて取り組み、「次世代への貧困・格差の連鎖を断つ」「新興国における金融包摂への貢献」をゴールとして定めています。

五常・アンド・カンパニーについて

五常は5カ国9社のグループ会社を通じ、途上国において中小零細事業向け小口金融サービス(マイクロファイナンス)を展開するホールディングカンパニーです。金融包摂を世界中に届けることをミッションとして、2014年7月に設立されました。低価格で良質な金融サービスを2030年までに50カ国1億人以上に届けることを目指しています。2023年8月末時点でインド・カンボジア・スリランカ・ミャンマー・タジキスタンに8,500名を超えるグループ従業員を擁し、融資顧客数は183万人、連結融資残高は1,000億円を突破しました(財務数値は連結6社、2023年8月末現在)。

ビジョン: 誰もが自分の未来を決めることができる世界

ミッション: 金融包摂を世界中に届ける

長期目標: 低価格で良質な金融サービスを2030年までに50カ国1億人に届ける

本社所在地: 東京都渋谷区

代表執行役: 慎泰俊

設立日: 2014年7月4日

問合わせ先: info@gojo.co会社HP: https://gojo.co

August 16, 2023

民間版の世界銀行を目指す五常・アンド・カンパニー、シリーズEラウンドを141億円で最終クローズ、2023年3月期は連結黒字化

五常・アンド・カンパニー株式会社(代表執行役:慎泰俊、本社:東京都渋谷区)は、シリーズEラウンド資金調達の一環として、合計41億円の最終クローズを実施し、同ラウンドの調達総額は141億円、2014年7月の創業からの累計資本調達額は289億円に達しました。また、2023年3月期の連結財務実績は金融収益186億円、営業利益17.6億円となり連結黒字化を達成しました。

合計141億円でシリーズEラウンド資金調達を最終クローズ

五常は、2022年11月の70億円のシリーズEラウンド資金調達2023年1月の海外需要開拓支援機構からの30億円の同ラウンド追加調達に続いて、合計41億円のシリーズEラウンド最終クローズを実施しました。グロービス・キャピタル・パートナーズ株式会社、SMBCベンチャーキャピタル株式会社などの新規機関投資家および個人投資家の参画に加えて、既存株主である株式会社サムライインキュベート、ACA Investments Pte. Ltd.等の投資家からの追加的な資金調達を、E2種およびE4種優先株式により実施しました。

シリーズEラウンドで調達した資金は、インドやタジキスタンを中心に新型コロナウィルスの影響を乗り越えて成長を再加速する既存グループ会社の財務基盤強化とデジタル化の推進、アジア・アフリカ地域において金融包摂に取り組む事業者のグループ化に充当します。

また、6月末にはリネットジャパングループ株式会社との間で、同社の子会社でカンボジアのマイクロファイナンス機関であるCHAMROEUN MICROFINANCE PLC.の株式譲渡について合意しました。本譲渡対価の一部としてリネット・ジャパングループ株式会社に対して9.5億円相当のE2種優先株式を割り当てる予定です。

連結黒字化を達成

2023年3月期の連結財務実績は、金融収益186億円、営業利益17.6億円となり黒字化を達成しました。これは、2021年9月末にグループ化したタジキスタンのマイクロファイナンス機関Humoの業績の通期寄与に加え、インドを中心としたグループ各社の持続的な成長、新型コロナやミャンマーのクーデターの影響を受けた延滞債権への引当が一服したこと等によるものです。

経営チームの拡充とグループガバナンス強化

持株会社である五常が金融事業者のライセンスを有するグループ会社に提供している主な機能は、財務・経営・テクノロジー実装支援に大別されますが、このような支援を可能にする前提には、当社が先進国基準のガバナンスをグループ会社に対して導入していることがあります。

そして、このようなガバナンスを徹底できる土台には、当社チームの業界知見があります。五常の経営チームには世界中でマイクロファイナンスに関わってきたものが多く、実務知識、事業の目利き力、世界中の事業者・投資家とのネットワークを有しています。こうした業界知見がグループ会社に対する実効性のあるガバナンスの遂行を可能にするとともに、新規展開国での再現性の高い事業立ち上げ・M&Aの実行を可能にしています。

このたび、ソヒル・シャアが投資チームのPrincipalとして、田中はる奈がHead of Corporate Planningとして経営チーム(Executive Committee)に加わりました。経営チームの拡充により、グループ会社の経営チームとの強固なパートナーシップや現地でのネットワーク構築を通じて、引き続きグループ全体のガバナンス強化に取り組みます。

グループ会社における欧州開発金融機関からのデット調達に貢献

五常は、日本において調達したデットの転貸(親子ローン)等により、途上国のグループ会社の負債調達を直接的にサポートしています。これに加えて五常では、途上国の金融市場の発展や低所得層向け金融サービス事業者の財務基盤強化において重要な役割を担う開発金融機関(Development Finance Institutions, DFI)や欧米のインパクトレンダーとグループ会社との間のネットワーキングや関係強化、条件交渉の支援等も行っています。この結果、2023年6月には、五常のグループ会社向けにフィンランドのFinnfund、オランダのFMO、フランスのProparcoといった欧州を代表するDFIから合計$55 million (約77億円)、期間5年の長期借入を実現しました。

五常・アンド・カンパニーについて

五常は5カ国9社のグループ会社を通じ、途上国において中小零細事業向け小口金融サービス(マイクロファイナンス)を展開するホールディングカンパニーです。金融包摂を世界中に届けることをミッションとして、2014年7月に設立されました。低価格で良質な金融サービスを2030年までに50カ国1億人以上に届けることを目指しています。2023年6月末時点でインド・カンボジア・スリランカ・ミャンマー・タジキスタンに8,200名を超えるグループ従業員を擁し、融資顧客数は175万人、連結融資残高は1,000億円を突破しました。

ビジョン: 誰もが自分の未来を決めることができる世界
ミッション:世界中に金融包摂を届ける
長期目標:低価格で良質な金融サービスを2030年までに50カ国1億人に届ける
本社所在地: 東京都渋谷区
代表執行: 慎泰俊
設立日: 2014年7月4日
問合わせ先: info@gojo.co
会社HP: https://gojo.co

(2023年10月4日追記)
本ウェブサイト上のリリースとPR Times掲載内容に不整合があったため注記を削除しました。本リリース上のKPI及び財務数値はいずれも子会社6社の連結数値となります。ご指摘ありがとうございました。

April 27, 2023

五常・アンド・カンパニー、金融包摂、デジタルファイナンスの専門家であるIgnacio Mas-Ribo氏が社外取締役として参画

五常・アンド・カンパニー株式会社(代表執行役:慎泰俊、本社:東京都渋谷区)は、金融包摂、デジタルファイナンスの専門家であるIgnacio Mas-Ribo氏が社外取締役として参画したことをお知らせいたします。

Ignacioは、Digital Frontiers Instituteというデジタル通貨・決済についての研修NPOの創業者・取締役を務めています。タフツ大学のフレッチャースクールでシニアフェローも務めています。以前はビル&メリンダ・ゲイツ財団、世銀グループ「貧困層支援諮問機関(CGAP)」、Vodafoneグループ、DoCoMo interTouch、Intel Capital等で役職を歴任しました。

マサチューセッツ工科大学で数学と経済学の学士号を、ハーバード大学で経済学のPhDを取得。シカゴ大学のBooth School of Businessで非常勤講師を務めています。

Ignacio Mas-Ribo氏コメント

「五常に社外取締役として参画できることを光栄に思います。五常はプラットフォームのキャッシュレス・デジタル化及び多様な金融サービスの開発・提供を通じて、顧客の生計向上におけるインパクトの最大化に取り組んでいます。ビル&メリンダ・ゲイツ財団、CGAPそしてDigital Frontiers Instituteで培った経験や知見を五常グループの成長に活かすことができると信じています。金融包摂に対する熱意と思いやり、使命感をあわせもった類まれなチームとともにミッションの実現を目指すことを楽しみにしています。」

Ignacio Mas-Ribo氏本人によるビデオメッセージをこちらからご覧いただけます(英語)。

五常のガバナンス体制

弊社は、グループ全体のガバナンス体制を強化する取組の一貫で、2021年3月に指名委員会等設置会社に移行しました。現在の取締役会は、慎のみが業務執行取締役(取締役会議長)、ほか6名は社外取締役の計7名で構成されています。

  • 慎 泰俊(創業者・代表執行役 / 取締役会議長)
  • 琴坂 将広(社外取締役 / 国際戦略、スタートアップ)
  • スチュアート・ラザフォード(社外取締役 / マイクロファイナンス)
  • 木下 万暁(社外取締役 / M&A・VCファイナンス法務)
  • Royanne Doi(社外取締役 / 倫理、コンプライアンス、文化)
  • Millena Nikolova (社外取締役 / 財務・投資)
  • Ignacio Mas-Ribo (社外取締役 / テクノロジー)

五常・アンド・カンパニー株式会社について

五常は5カ国8社のグループ会社を通じ、途上国において中小零細事業向け小口金融サービス(マイクロファイナンス)を展開するホールディングスカンパニーです。世界中に金融包摂を届けることをミッションとして、2014年7月に設立されました。低価格で良質な金融サービスを2030年までに50カ国1億人に届けることを目指しています。2023年2月末時点でインド・カンボジア・スリランカ・ミャンマー・タジキスタンに9,200名を超えるグループ従業員を擁し、融資顧客数は160万人、融資残高は1,000億円を突破しました。

ビジョン: 誰もが自分の未来を決めることができる世界
ミッション:世界中に金融包摂を届ける
長期目標:低価格で良質な金融サービスを2030年までに50カ国1億人に届ける
本社所在地: 東京都渋谷区
代表執行: 慎泰俊
設立日: 2014年7月4日
問合わせ先: info@gojo.co
会社HP: https://gojo.co

※KPIと財務数値は、MyShubhLifeを除くグループ8社の単純合算

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