こんにちは、五常IRチームの張文曄と申します。昨年7月に五常にジョインした私ですが、実は五常との出会いは、10年前まで遡ります。 

私は大学1年の夏に国際開発プランニングコンテストという、途上国の社会問題をビジネスを通じて解決することを目的にしたプログラムに参加しました。インドネシアでの1週間のフィールドワークを実施する前に東京で行った事前合宿では、様々なゲストスピーカーによる講演を聞く機会に恵まれましたが、そのゲストスピーカーの1人が五常創業者の慎でした。マイクロファイナンスを通じて人々の選択肢を広げられる可能性や、五常が民間版の世界銀行という果てしなく聞こえる目標を掲げていることを知りました。自分では変えられない出自によって選択肢を狭められた経験がある身として、五常のビジョンに強く共感したこともあり、将来は五常もしくは五常のようなソーシャルインパクトを創出する会社で働きたいと考えるようになりました。

五常のようなスタートアップは新卒採用を行っていない場合が多いこと、また自らの修行のため、まずは外資系投資銀行の証券部門で4年半勤務し、その後日系デベロッパーで約1年勤務したタイミングでちょうどご縁があり、昨年7月にIRオフィサーとして五常にジョインしました。今回はそんな私が五常で実際に働いてみて感じたことを紹介させていただきます。


以前の2つの職場はどちらも対面でのコミュニケーションを非常に重んじるカルチャーで、会食や社内の飲み会も多かったため、最初に五常に入ったときは、メンバーの半数以上が海外にいて、東京ベースの社員も在宅勤務が多い状況に戸惑いましたし、どうやって距離を縮めればいいのかわからず焦りました。子育て世代が多いこともあり、夜の会食も殆ど開催されず、もしかしたらすごくドライな組織なのかも、馴染めなかったらどうしよう、と心配になった記憶があります。私の懸念は杞憂であり、今は五常でのびのびと働くことができていますが、そこには五常ならではのカルチャーや工夫があると思います。

まずリモートワークに関して、オンライン会議が中心のため、実際に海外にいるメンバーと会える機会は出張やオフサイトのみで寂しい気持ちもありますが、Monthly Member Meeting(月次で開催される全員参加の会議、通称MMM)で新規に入ったメンバーは30分間スライドを用いながら、幼少期から現在に至るまでのモチベーショングラフも見せながら、たっぷりと自己紹介をする機会があるので、そこをきっかけにメンバーとメッセージをしたりキャッチアップミーティングをする機会が増えました。他メンバーのスライドもいつでも見返せるようになっているため相互理解を進めることもでき、これによってテキストやオンライン中心でも「心理的安全性」が担保され、ドライな関係にならずに済んだのだと思います。またMMMでは全社員の顔を見ることができたり、普段あまり接点のないチームメンバーからチーム状況のアップデートを聞いたり、時間があるときはブレイクアウトルームに行って少人数で議論したりすることで、お互いの理解を深めることができます。

また一体感がある理由のひとつには、各々のメンバーが五常にジョインした目的や会社のミッションを忘れない仕組みづくりがあるからに思えます。四半期に一度行われる全員参加のGuiding Principlesセッションでは「先進国で途上国支援に携わる人々の給料が、途上国で働く人々よりも遥かに高いことについてどう考えるか」等、意見が分かれたり、普段日本社会において友人等とは話すことが少ないトピックについて、メンバー同士で議論をします。五常で働くということはどういうことか、この会社で顧客のために成し遂げるべきことは何か、というのは週次の経営会議(全社員オブザーバー参加可能です)や日々のメンバー同士の会話でもリマインドされる機会は多く、同じ目的に向かってメンバーが一体となって進めることはとても恵まれていると感じます。

そして何より、多様性がある環境であることが私がのびのびと働けている最大の理由です。

北参道にある五常のオフィスは決して広くも豪華でもなく、社員よりも観葉植物の数が圧倒的に多いです。在宅勤務の社員が多いので、イベント等がない限り、オフィスに集まる人数は数人程度と少ないですが、慎がグループ会社を訪問した際に撮影した顧客の写真やグループ会社のある国の民芸品が飾られており、とてもアットホームな雰囲気です。アットホームすぎてか、靴を脱いでソファで胡坐をかきながら働くメンバーがいて、入社当初は驚きました。代表の慎はほぼ毎日短時間でも会社にいますが、彼自身がオフィスでも自由を謳歌するタイプのため、エアドラムしながら、コーヒー豆を挽きながら経営会議に参加したりもしますし、スペインの素敵なお庭から取締役会に参加する社外取締役がいたりもします。以前の職場であればこのような行為は絶対に許されず、確実に怒られますし、私自身も以前の価値観であればやる気がないのかな、と思ってしまっていたでしょう。しかしそういうわけでは全くなく、会議は至って真剣に白熱した議論になりますし、やるべきことをやってしっかりパフォーマンスを出すという本質に集中できていれば、形式は気にしない、というのが五常のカルチャーなのだ、と気づくのにそこまで時間はかかりませんでした。むしろ自由だからこそ、会議に赤ちゃんを抱っこしながら参加するメンバーがいても全く違和感がなく、忙しい日々の中でもそれぞれのメンバーがプライベートも諦めずに多様な選択肢を持ちながら働き続けることが出来ているのだと思います。

ソーシャルインパクトを求めながら収益を出し続けることや、五常のミッションを達成することは簡単なことでは全くないですが、これからもメンバーと一緒に着実に一歩ずつ前に進んでいきたいと思います。

緑豊かなオフィスの会議室にて

出社メンバーが多かった日

フランス在住メンバーとのインド出張

張文曄(IR Officer