五常・アンド・カンパニー株式会社(代表取締役:慎泰俊、本社:東京都渋谷区)は、2019年11月末にインドでSupply Chain Finance Platformを運営するLoan Frame Technologies Pte. Ltd.(Founder & CEO: Shailesh Jacob、事業拠点本社:インド・ニューデリー)との間で10百万ドルの投資契約に合意しました。Loan Frame社は本ラウンドの資金調達によりさらなる顧客基盤の拡大や独自の情報処理技術の強化に取り組みます。五常はLoan Frame社の事業成長を株主として支援しながら、自社のテクノロジーチームの拡充や既存グループ会社とのシナジーの創出に取り組みます。

◼新興国の中小零細企業が抱える課題について
インドのみならず新興国では、MSME (Micro, Small and Medium Enterprises)向けの資金需要に対する供給のギャップが大きく、その金額は550兆円以上*と推測されています。中小零細企業向けの融資は銀行には小さく、主に個人事業主向けの融資を行うマイクロファイナンス機関にとっては大きすぎることから貸し手が不足している課題があります。この課題は金融包摂に取り組む業界では”Missing Middle”と呼ばれ、中小零細企業の成長を阻害する要因の一つになっています。

​*市場規模の推測データは世界銀行のウェブサイトを参照 (https://www.worldbank.org/en/topic/smefinance)

◼Loan Frame社について
Loan Frame社はデータ解析の自動化を含む最先端のテクノロジーを駆使し、中小零細企業の資金繰り問題の解決を目指して2016年5月に事業を開始しました。独自に開発したアルゴリズムを用い、中小零細企業の与信審査を行います。与信情報はサプライヤーに通知され、サプライヤーは受領した与信情報に基づいて中小零細企業へ商品の発送を行います。Loan Frame社はプラットフォーマーとして金融機関への与信機能の提供によって得られる対価を売上として計上しています。

◼Loan Frame社のこれまでの実績
これまで、インド国内の30の都市において2万件弱・約100百万米ドル相当の融資を仲介してきました。直近では、インド国内の金融セクターで最も権威のある表彰であるFinancial ExpressのFintech部門のIndia’s Best Banks Award2019を受賞しました。*

*Loan Frame社のHPより引用

五常・アンド・カンパニーについて
誰もが自分の未来を決めることができる世界をつくることをビジョンに掲げ、2014年7月に設立されました。廉価で良質な金融サービスを2030年までに50カ国1億人以上に届けることを目指しています。創業5年でインド・カンボジア・ス リランカ・ミャンマーでのグループ従業員は3,000人、顧客数は50万人を突破しました。融資総額は300億円を超え、2017年度より連結黒字化しています。※
会社名:五常・アンド・カンパニー株式会社
ビジョン: 誰もが自分の未来を決めることができる世界
ミッション: すべての人に金融包摂を
長期目標:廉価で良質な金融サービスを2030年までに50カ国1億人以上に届ける
本社所在地: 東京都渋谷区
代表取締役: 慎泰俊
設立日: 2014年7月4日
連結総資産: 約300億円
問合わせ先: info@gojo.co
会社HP: http://gojo.co/
※ KPIと財務数値はインドの子会社化予定グループ会社を含む

Loan Frameの経営陣